パネルに貼られた「セル」の種類と特徴

家庭用太陽光発電のパネルは、光を電気に変換させる部分である「セル」を並べて繋げたものです。
パネルは構成される「セル」の種類によって以下の4種類に分類されます。
その種類によって発電効率や寿命までもが異なると言われてます。専門家の中には10年以上の寿命差が出るだろうと言う方もおりますが、まだ実績は出ていません。

多結晶シリコン型のパネル

以前はこのパネルが主流でした。
コストを抑える為に製造過程が短く、大量生産が可能なパネルです。
三角形や小型の見栄えを良くした物もありますが、単結晶と比べ、発電効率や寿命も劣ります。イニシャルコストは抑えられますが、発電効率や寿命のことを考慮すると最近はあまりお勧めはしてません。

単結晶シリコン型のパネル

曇りや少々の雨など悪天候にも発電しやすいパネルです。製造過程が長いぶん分子同士のつながりが強く良い結晶シリコンができるため発電効率や寿命の長さは多結晶シリコンよりもかなり優れています。
最近では海外製の安価な製品も入ってきています。

HITパネル
(単結晶+アモルファスのハイブリット型)

シリコン型のパネルは全般的に暑さに弱く気温が30度を超えると変換効率が落ちるのですが、その暑さに強いアモルファスと悪天候に強い単結晶の良いところをハイブリットさせたパネルです。家庭用の発電では世界最高峰のパネルでパナソニックの特許製品(以前はサンヨー)です。

CIS(化合物半導体)パネル

CISは主な成分である銅(Copper)・インジウム(Indium)・セレン(Selenium)の頭文字をとった薄膜系の太陽電池です。部分的に影ができてもそこを避けて発電する特徴があります。また、暑さにも強いです。発電効率はシリコン型に比べまだまだ追いついてませんが、その分価格が安く、学校や工場などの広い屋根に向いています。

上記4種類の総合評価

毎日晴天で気温が25度以下ならセルの種類に何の問題もないのですが、実際の自然界では、曇りや雨、雪の日もあれば30度を超える真夏日も有ります。 曇りや多少の雨に強いのが単結晶・HIT・CISのパネルです。さらに、気温が30度を超える真夏日に強いのがHIT・CISのパネルです。