蓄電池とは 家庭用蓄電池とは

蓄電池は充電することで電気を蓄え、必要な時に蓄えた電気を利用できる電池のことです。これまで産業用として様々な形で使われてきましたが、近年の省エネ推進の動きや防災意識の高まりの中で「家庭用蓄電池」が注目されています。

家庭用蓄電池は、太陽光発電設備と組み合わせることで、作り出したエネルギーを蓄え、電気を必要な時に必要な分だけ効率よく使うことができるしくみを各家庭で実現します。

特にこれからは、太陽光発電、家庭内のエネルギー監理システム「HEMS」と組み合わせたシステムをもつ住宅「スマートハウス」の要として、普及が進んでゆくとことでしょう。

家庭用蓄電池システムのしくみ

家庭用蓄電池システムは、停電時に給電されなくなる一般負荷分電源ライン(青線)と、停電時にも蓄電池から給電できる重要負荷電源ライン(緑線)との二本のラインが設けられています。

二本のラインそれぞれに分電盤が設置されており、停電時にも利用できることが望ましい家電を重要負荷ラインに、それ意外の家電を一般負荷電源のラインにつなぐことがきます。

平常時には、二本のラインを使用できます。蓄電池には運転モードを設定することができ、蓄電池はそのモードに合わせて外部からの電力網に接続された一般負荷電源ラインを介して蓄電したり、重要負荷電源ラインに電力を供給したりします。
非常時には一般負荷電源ラインが使用できなくなりますが、蓄電池から重要負荷電源ラインに電力を供給します。一般負荷電源ラインは直接外部の電力網とは接続されていないため、電力網への影響や作業員の感電が問題になることはありません。ほとんどの製品では、停電時に自動的に蓄電池からの給電に切り替わる仕組みが組み込まれています。